【知多半島魅力紹介】酪農と牛乳

「常滑牛乳」をご存知だろうか?給食用の牛乳をメインに製造していて、常滑市・大府市・知多市の小中学校で飲まれている。そんな一般的にはあまりお目にかかる機会が少ない常滑牛乳だが、最近では「ジブリパーク」限定仕様のオリジナル瓶で販売されていることでも話題となった。

遡ること約140年前。東京でようやく牛乳が飲み物として広まってきた頃、1884(明治17)年にミツカン創業家・四代目中埜又左衛門が、現在のJR半田駅付近に牧場を構えて、搾乳と販売の「愛養舎」を設立。知多半島に酪農が根付くキッカケとなった。しかしながら牛乳の消費量は徐々に減少。これを機に、酪農家は肥育と兼業することで事業規模を拡大していった。この乳肉複合経営は全国的にも珍しく、一軒当たりの飼育頭数は全国トップクラスに。「味は贅沢に、価格は手頃に」をコンセプトに、ホルスタインと黒毛和牛を掛け合わせた「知多牛」や、高品質の黒毛和牛のブランド化に取り組んでいる。

地元の人にとってもレアな常滑牛乳だが、常滑市内のショップや大府、武豊、阿久比の一部スーパー、JA直売所など、購入できる場所は少しずつ増えつつある。見つけたらぜひ一度味わってみて。

 

常滑牛乳と言えばこの給食用の牛乳瓶。

おいしさの秘密は鮮度の高さと殺菌温度。低温殺菌より高めの85℃15分間は、牛乳のたんぱく質は加熱の変化が少なく、自然の風味が味わえるという。常滑市内などの一部のショップにて飲むことが出来る。

【ココジモコラボ 商品開発室便り】
常滑牛乳が好き過ぎて
ミルククッキーを作ってしまった話

好きが高じて始まった常滑牛乳スイーツプロジェクト。知多半島の酪農の歴史から見ても知多半島のスイーツの素材としては横綱級なのでは!?手軽に持ち運びができる焼き菓子にポイントを絞って試作をスタート。そこで出来上がった焼き菓子がこちらのミルククッキー。牛好きの南吉さんの生誕110年に合わせたパッケージはブック仕立てで。

Step編集室

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