秋の気配を感じながら訪れたカフェ
少しずつ秋の気配が漂ってきたとはいえ、昼間はまだ暑さが残るある日の午後。大府市にある「CAFE MORRIS(カフェ モーリス)」さんへ足を運びました。
こちらは、希少なコーヒー豆を自家焙煎し、丁寧に提供してくれることで知る人ぞ知る人気のカフェです。コーヒー好きなら一度は訪れたい場所だと聞いていたので、胸を躍らせながら向かいました。

森の中に佇む英国風カフェ
カフェの外観は、まるで森の中にひっそりと隠れているかのよう。木製の雰囲気のある看板の脇の小道をすすむと、草木の隙間から、英国風の邸宅のような建物が迎えてくれます。
カフェに入る前から「これはただのコーヒー屋さんではないぞ」と期待感が高まります。緑に囲まれたその風景は、大府市にいることを一瞬忘れてしまうほど非日常感に包まれています。

希少なコーヒー豆「ピーベリー」とは?
モーリスさんが自家焙煎で提供しているのは、希少なコーヒー豆「ピーベリー」。
通常、コーヒーの実には向かい合うように2つの豆が入っていて「フラットビーン(平豆)」と呼ばれます。ところが、ごく稀に一粒の実に1つだけ豆が育つことがあり、それが「ピーベリー(丸豆)」と呼ばれるものです。
丸みを帯びたその形状だけでなく、2粒分の栄養を1粒で受け止めるため、通常よりも風味豊かで奥行きのある味わいになるといわれています。しかし、その割合は全体のわずか5~20%程度。さらに選別には手間がかかるため、市場でも高値で取引される特別なコーヒーなのです。
そんな貴重な豆を店内で焙煎し、最高の状態で提供してくれるのが、カフェ モーリスさんの大きな魅力。コーヒー通はもちろん、普段は「違いがよく分からない」という方でも、その一杯の特別さを感じられるはずです。

本日のコーヒーは「ペルー」
この日いただいたのは、日替わりで楽しめる「今日のコーヒー」から「ペルー」のピーベリー。ピーベリーと聞くだけでも珍しいのに、さらに木陰栽培・有機栽培で丁寧に育てられた豆を使っているとのこと。
一口飲んでみると、しっかりとしたコクがありながら後味は驚くほどスッキリ。苦味が強すぎるわけでもなく、酸味が尖っているわけでもない。全体のバランスが非常によく取れていて、ゆっくりと味わうほどに深みが広がっていきます。
「コーヒーってこんなに奥が深いんだ」と改めて感じさせられる一杯でした。

英国伝統のスイーツ「ヴィクトリアケーキ」
モーリスさんはコーヒーだけでなく、スイーツも見逃せません。今回は、モーリスさん手作りの「ヴィクトリアケーキ」を注文。バター風味の厚みのあるスポンジケーキに、クリームチーズとラズベリージャムがサンドされた、まさに英国の伝統を感じさせる一品です。
甘すぎないケーキはコーヒーと相性抜群。コーヒーの持つ香ばしさや苦味を引き立てながら、ラズベリージャムの爽やかな甘酸っぱさが口の中をリフレッシュしてくれます。

窓の外に広がる英国風の庭
店内からふと窓の外を眺めると、そこにはまるでイギリスの郊外を思わせるような中庭の風景が広がっています。庭の木々と、落ち着いた建物の雰囲気が調和し、まるでイギリスのカフェにいるような気分に。コーヒーとスイーツを味わいながらこの景色を眺める時間は、忙しい日常を忘れさせてくれるご褒美のようなひとときでした。

まとめ
大府市にある「CAFE MORRIS」は、希少なピーベリーを使った自家焙煎コーヒーと、英国の伝統を感じさせるスイーツが楽しめる特別なカフェ。森に囲まれたような外観、英国風の店内や庭、そして一杯のコーヒーが織りなす時間は、訪れる人に贅沢で豊かなひとときを与えてくれます。
「今日はちょっと特別なコーヒーを飲みたい」「非日常を味わいたい」という気分のときに、ぜひおすすめしたいお店です。大府市にこんな素敵なカフェがあることを知ると、ちょっとした休日の楽しみがぐっと広がりますよ。

CAFE MORRIS(カフェ モーリス)
〒474-0052愛知県大府市長草町新池88-45
電話:0562-85-1980
営業時間:09:00 – 17:00
・モーニング: 9:00 – 11:00
・ランチ :11:30 – 13:30
・ケーキ:終日
定休日:月曜日(日曜日不定休)
https://www.cafe-morris.com/
