知多半島の御城印めぐり 

大草城

大草城御朱印

知多市の大草城は織田信長の弟、織田長益によって築かれたお城です。
長益は本能寺の変のあと信長の次男である信雄の家臣として大草城を築きましたが、城が完成する前に秀吉の御伽衆として仕えることになったため、未完の城のまま廃城となりました。
現在は散策路のある大草公園として整備され、天守閣を模した展望台からは伊勢湾を望むことができます。また大部分が完全な形で残っている水堀や土塁も見どころです。
大草城の御城印には織田家の家紋「織田木瓜(もっこう)」と信長が自身の書状に押した馬蹄形印「天下布武」があしらわれています。 

愛知県知多市大草東屋敷118-4 

緒川城

緒川城御朱印

東浦町の緒川城は初代城主、水野貞守が文明年間(1469~1487年に築城、以来約130年間水野氏の居城でした。水野家は家康の生母「於大の方」の実家でもあります。
慶長11年(1606年)に最後の城主、水野分長の領地が三河国新城に移されることになり廃城、現在は緒川城址として土塁の一部のみが残っており、敷地内には「於大の方」出生の石碑も立てられています。
御城印は水野家20代当主である水野勝之氏による揮毫で、桜をイメージした薄桃色の和紙に水野家の家紋「丸に抱き沢瀉(おもだか)」が捺印されています。 

愛知県知多郡東浦町緒川古城 

大野城

大野城御朱印

常滑市の高台にある大野城は、佐治宗貞が江州(滋賀県)より移住して初代城主となり、以後、伊勢湾の海上交通を掌握、佐治氏は4代にわたり勢力を張ったとされます。
2011年に放送されたNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国」では主人公の「江」と、その最初の嫁ぎ先である4代目城主の佐治一成が描かれ、大野は「江」ゆかりの地としても人気の観光スポットになりました。
現在は城山公園として親しまれ、展望台からは伊勢湾を一望する景色が楽しめます。
御城印は佐治氏の家紋である9本の柄の扇をあしらったレトロでシンプルなデザインです 

愛知県常滑市金山城山 

坂部城

坂部城御朱印

阿久比町にある坂部城は室町時代の武将、久松定益により築城されました。
家康の生母「於大の方」が松平広忠と離別後、久松俊勝のもとに再嫁し、俊勝が岡崎城代となるまでの15年間を過ごした場所としても有名です。
桶狭間の戦いの前にはこの地で於大の方と家康が16年ぶりに親子の再会を果たしたと言われています。
御城印には城主、久松氏の家紋「星梅鉢」とともに桶狭間の戦いの際に於大の方が家康の無事を願い仏前に捧げたという花かつみがデザインされています。
また、隣接する阿久比町立図書館では、於大の方が血書した阿弥陀経のコピーが展示されています。 

愛知県知多郡阿久比町卯坂栗之木谷38-12 

各御城印の入手先はこちらまで!

大草城 知多市観光協会https://chita-kanko.com/ 

緒川城 東浦町観光協会(東浦町勤労福祉会館)https://higashiura-kanko.com/ 

大野城 常滑市観光プラザhttps://www.tokoname-kankou.net/ 

坂部城 阿久比町観光協会https://aguitown-kanko.com/ 

こいものおばさん

知多半島在住20年目。
まだまだ観光気分が抜けない大阪出身のおばちゃんです。
ゆるゆるとおくる日々の中で見つけた、知多半島の魅力をお伝えしていきたいと思います。
若干、気持ちが“おいしいもの”に偏りがち。

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