日本の包丁の中でも特に「和包丁」は、繊細な和食の特徴でもある美しい断面を切り出します。包丁さばきによって口当たりのなめらかさまでも違ってくると言われ、例えば、よく切れる包丁で切った刺身の美味しさは格別です。
和食、建築、刀などの日本文化に基づく「研ぎ文化」というものがあります。切れ味を持続させるために、刃先が丸くなった刃物は研ぐことで、砥石の中の硬い砥石の粒子と刃先がぶつかり、刃先を細かく欠けさせることでギザギザの刃が作られ、切れ味が復活します。
その「研ぐ」に欠かせないのが「砥石」です。
1940年創業のキング砥石株式会社は、職人や料理人などプロにも選ばれる、包丁、ノミ、カンナ用の「中砥石」の国内外の圧倒的なシェアを誇る人造砥石メーカーです。
代表の渡辺さんは「かつて刃物を研ぐことはくらしの中で当たり前に行われていた道具の手入れ方法でした。研ぎ方を伝える場もなくなり、家庭で研ぐという方も少なくなりました。料理の腕が一段と上がると言われる包丁研ぎ。いいものを長く使う知恵を活かしたいですね」。日本の食文化を陰で支える焼き物のまちの知られざるこだわりです。
包丁を研ぐために必要な道具がギュッと詰まったコンパクトな包丁研ぎセット「10Good(トーグッド)」8,800円。
食道具竹上の廣瀬康二氏をアドバイザーに迎え開発。砥面のドット方眼など初めてでも分かりやすいと好評です。
研磨剤と結合材の粘土を合わせて成型し、乾燥、焼き固めます。
やきもののまち愛知県常滑市で創業84年の砥石メーカー。
「10Good」は包丁砥ぎという、以前はくらしの中にあった生活技術を広めていくプロジェクトを推進しています。
本社:常滑市千代ケ丘4-52、工場:常滑市大曽町5-154
お問い合わせ:090-1236-7742
HP:https://www.kingtoishi.com/
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研ぎ修行!1000丁の包丁に出会いたい!
〝砥石屋の息子として砥石の使い手であるべき〟と、包丁研ぎの習得に励む渡辺さん。知多半島から包丁研ぎ承りポストの設置も進めているそう。「包丁研ぎ体験教室」(お土産砥石付)も実施予定。インスタグラムで随時案内しています。
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