TikTokでバズった『光るどろだんご』を作ってみた
INAXライブミュージアム

​​INAXライブミュージアムとは​

先日、友人とINAXライブミュージアムへ『光るどろだんご』を作りに行きました。
とても楽しかったので、その様子をご紹介します。

株式会社LIXILが、INAXブランドの発祥の地である愛知県・常滑市に開設したミュージアムです。六古窯のひとつと称されるほどの“やきものの街・常滑市”という地で、土ややきものの歴史や作品の美しさ、モノを造り出す楽しさを伝えるための様々なコンテンツが提供されています。ただ見て楽しむだけでなく、五感全てを使って楽しむ“ライブ“のような躍動感を感じられるミュージアムです。

敷地内にはたくさんの施設があり、様々な展示物やコレクションの観覧の他ものづくり体験などもできます。今回ご紹介する『光るどろだんごづくり体験』は「土・どろんこ館」にて開催されています。

​​料金について​(2023年4月現在)

■光るどろだんごづくり体験
900円/1個
※未就学児のお子様は、大人と一緒に1つのだんごを制作 

■施設見学入館料
一般 

大人・・・・・・・・・700円
高・大学生・・・・・・500円
小・中学生・・・・・・250円
シニア(70歳以上)・・・600円
障がい者手帳所持者・・無料
※付き添い1人まで

団体 

大人・・・・・・・・・600円
高・大学生・・・・・・400円
小・中学生・・・・・・250円

※体験のみの場合は入館料不要(ミュージアムショップ、レストランのみ利用時も入館料無料)
現金、クレジットカード、電子マネー、コード決済OK 

​​『光るどろだんご』って何?​

皆さまご存知であろう「どろだんご」なのですが、INAXライブミュージアムで作るどろだんごは、表面がツルツルとなめらかで、まるでガラスや宝石のような光沢感がある点が特徴です。

体験で使う泥(粘土)はとても粒子が細かく、陶器を作るのにも用いられる“上質な粘土”なのだそう。これを両手の平の上で転がし土の粒を同じ向きに揃えることで、光をまっすぐに反射できるようになり、鏡面状の「光るどろだんご」が出来上がります。品質の悪い粘土や粒子の大きい土は粒の向きをうまく揃えるのに適さず、綺麗に光らせることが難しくなります。 

スタッフさんのお話によると、こちらの『光るどろだんご』は2023年2月頃にTikTokを中心とした様々なSNSで紹介されたことで注目を集め、それ以降は大変な人気で予約が困難なのだそうです。どの時間もすぐに満席になり、キャンセルが出たと思ったらまたすぐに埋まる、ということも多々あるそうですので、体験してみたい方は、早めのご予約をおすすめします。 

どろだんごのカラーについて 

基本色は赤、緑、水色、ベージュ、黒の5色です。季節に応じて、プラス1色期間限定カラーが追加されます。
今回は春限定色である桃色がバリエーションにありました。 

とはいえ「光るどろだんご」は、どれか1つ色を決めて申し込むわけではなく、当日化粧どろ(色つきの泥)を使って自分で好きにカラーリングを決められる形式のため、迷っている方もご安心ください。当日見本を見て、色を参考にすることもできます。色を混ぜてまだら模様にしたり、指で模様を描いたり、唯一無二のどろだんごを作ることができます。 

​​光るどろだんごの作り方​

​​準備​

必要な道具は用意されています。スタッフさんの方の指示を受けてから、準備を始めましょう。
また、指輪などは体験の前に外しておくことをおすすめします。粘土はまだ柔らかさがあり、指輪で傷ができてしまうことがあります。また、指輪に汚れがつく可能性もありますので、気になる方は外しておきましょう。

削り 

どろだんごの素となる粘土を削り、丸い形にしていきます。今の時点でも丸いように見えますが、金属製の道具にセットしてみると綺麗な丸になっていないのだとか。 

 

道具と粘土の間に隙間がある部分は歪みがあります。隙間がある部分を自分の正面に向けてセットし、どろだんごを支えます。どろだんごに対して垂直になるように、且つ親指が自分の前に来るように持ちます。そのまま親指を押し込むようにして、自分側にどろだんごを回して削っていきます。 

 

注意すべきは、削る際に、自分から見えないどろだんごの背面が道具のフチから浮いた状態にならないこと。もし浮いたまま削ってしまうと、綺麗な丸に仕上がりません。 

 

最初は少し削ってみて、作業に慣れてきたら力を入れてしっかり削っていきます。最終的には、コーンフレーク上の大きさの削りカスが出るくらいにガリガリ削っていくそうです。
ある程度削ったら、どろだんごを道具ごと90度回して同じように作業を繰り返します。 

 

色付け 

用意されたタッパーに各色の化粧泥が入っていて、プラスチックのスプーンが用意されています。
このスプーンに少量の化粧泥をとって、点々と手のひらに乗せます。化粧泥を手のひらで薄く広げたら、泥団子をポンと一度置いて色をつけます。そして一度どろだんごを手のひらから離し、 どろだんごの向きを変え、まだ色がついていない面に色をあてて、両手で転がします。これは、同じ面に化粧泥をつけて厚塗りしないようにするための基本の着色方法だそう。同じ面に3回~4回以上化粧泥をつけてしまうと、磨きの作業の際に色が落ちてしまったり、光り方が鈍くなってしまう可能性が高くなるため、注意しましょう。
しかし、あまりに化粧泥が薄いと色が十分に乗らないため、量の調節がかなり難しい作業です。スタッフさんに声をかけるとアドバイスをもらえるため、聞いてみるのもおすすめです。
※どろだんごの濃い茶色は、乾くと薄いベージュのようになります。完成後の色合いを踏まえて色を考えると良いと思います。 

また、化粧どろ(色つきの泥)が飛んで服が汚れやすいので注意しましょう。 

 赤…服についたら特に取りにくいのではねないように気を付ける
桃色…磨きの工程で色落ちしやすいので、こまめに手で転がして色をなじませる
ベージュ…泥質が硬いため扱いに注意、ゆっくり丁寧にかき混ぜて使う 

などの注意事項を教えてくれますので、しっかり聞くようにしましょう 

 

乾燥 

着色したら、両手で上と下から挟むようにどろだんごを持って転がします 

しばらくすると、水が浮いてきて表面がジメっとしてくる感覚がありますが、これがサラサラするまで転がし続けてなじませると、磨きの工程で色落ちしづらくなるそうです。着色と乾燥は何度か交互に繰り返しながら行うと良いようです。 

 

磨き 

利き手の親指の腹を瓶の底に当て、瓶を握り込みます。そして、反対の手のひらに泥団子を乗せ、支えながら磨いていきます 

前半…ぺース・ゆっくり+力加減・優しく
瓶をどろだんごに対し垂直に当て、表面を撫でるようにゆっくり磨きます。 

後半…ペース・ゆっくり+力加減・強く
瓶をどろだんごに対し垂直に当て、しっかり体重をかけた状態でゆっくり磨きます。 

 

私は後半の磨きが足りなかったようで、スタッフさんに「もう少し力を入れても大丈夫ですよ」と助言をいただきました。このように瓶を使ってしっかり磨けるのは体験中だけなので、この段階でしっかり磨いておきましょう。 

 

どろだんごにできた細かな傷は、あまり気にしない方がいいそう。応急処置の傷消しテクニックとして以下を教えていただきましたが、丸くしたどろだんごの形が変わってしまうので多用は禁物とのことでした。どうしても気になるところにだけ、試してみてください。 

 

どろだんごの傷消し方法

瓶の持ち方を変え、傷の上で瓶を横に小刻みに動かして撫でます 

お手入れ(~2週間ほど) 

※必ず、家に着いたらすぐに箱から泥団子を出して乾かしましょう。
 直射日光の当たる場所や湿度の高い場所にはおかないようにしましょう。 

毎日両手でどろだんごを2分ほど転がします(朝1分、寝る前1分などが良いようです)。
光るどろだんごを作る「最後の仕上げ」とも呼べる作業のため、できるだけ2週間は継続しましょう。 

 

その他のお手入れ

  1. ビニール袋を使う
    ビニール袋の中にどろだんごを入れて転がすことで、手よりもしっかり磨くことができます。 
  2. ペットボトルキャップを使う
    ※キャップの表面が平で、色のついていないものを使うこと
    キャップの表面をどろだんごに当て、軽く撫でるようにして磨きます。
    (私は色のついたキャップを使ってしまい、どろだんごに色移りしてしまいました……) 

注意 ビニール袋とペットボトルキャップは磨き足りない人向けの作業のため、基本のお手入れは手で転がすだけでOKです「その他のお手入れ」は体験後2~3日以内までの作業にとどめておきましょう。 

 

完成 

購入して自宅で飾ってみましょう。湿度の高い場所、直射日光の当たる場所は厳禁です。また、乾いたどろだんごは落とすと割れるため取り扱いに注意しましょう。 

私は 

・色が薄かった
・磨きが甘く光沢が少ない 

点が大きな反省点かなと思いますが、初めての光るどろだんご作り体験とても楽しかったです 

人数が多いと使用する道具が共用になり、限られた時間の中で譲り合う必要があるので、時間配分は注意が必要だなと感じました。相席の方と違う色を使う、などの工夫を行うと良いかもしれません。 

​​『光るどろだんごづくり』への参加方法​

事前に予約 

個人の場合

こちらのページより予約が可能です。 

各回開始時間の30分前まで予約可能、1回8名まで予約可能
キャンセルについては、
予約当日朝8:00までであれば、マイページから可能です。
ネット受付終了後は、電話でキャンセルを行ってください。
また、予約後の日時変更は不可のため、一度キャンセルをしてから再度予約を取り直す必要があります。 

団体の場合

こちらのページより予約が可能です 。

15名以上の利用をする場合は、団体として予約を行ってください。
(予約期間は、体験希望日の1年前から1週間前まで)
3営業日以内に担当者から確定の予約完了メールが送られるため、保管しておきましょう。 

※申込期日以降の予約は電話にて要相談
電話番号:0569-34-8282 

当日の15分前までにチケットを購入 

総合受付(窯のある広場・資料館)にてチケットを購入します。
入り口正面の目立つ窯の隣にある建物です。

土・どろんこ館にて受付 

購入したチケットを持って、会場である土・どろんこ館へ行きます。総合受付(窯のある広場・資料館)に向かって西側にある建物です。開始時間になったら、原則全員揃って開始となるため、遅れないように注意しましょう。 

スポット概要

INAXライブミュージアム 土・どろんこ館 
住所:愛知県常滑市奥栄町1-130
TEL:0569-34-8282
休館日:水曜、年末年始
(2023年4月現在)

光るどろだんごづくり体験の概要 
体験教室問い合わせ先:0569-34-6858 [9:45-17:00]
所要時間:60分
開始時間:10:00、13:00、15:00※開催回数は変更される可能性あり
予約:必須(個人・団体ともに可)
持ち物:原則不要(汚れても良い服だとより安心)
(2023年4月現在)

URL:https://livingculture.lixil.com/ilm/create/dorodango/ 

住所:愛知県常滑市奥栄町1-130 

ウミ

「非日常感が生きるスパイス!」 をモットーに、美味しいものとお気に入りのスポットを探しています。知多半島で実際に訪れた場所をありのままご紹介していきます。

https://okamotrip.com/

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