2025年4月25日(金)、愛知県半田市にある歴史的建造物「半田赤レンガ建物」が、リニューアルオープンしました。この建物は、明治時代にカブトビールの製造工場として建てられたもので、重厚な赤レンガの外観が印象的。スタジオジブリの映画『風立ちぬ』にも登場することでも知られています。
今回のリニューアルでは、建物全体がより開かれた文化発信の場へと生まれ変わり、なかでも注目なのが、知多半島の食文化を体験できる企画展「ハントーフードハント」。リニューアルオープンと同時にスタートしたこの展示を体験してきました。

カフェもリニューアル!地元食材とクラフトビールを楽しむ空間に


まずご紹介したいのが、建物内のカフェのリニューアル。ここでは、「カブトビール」が主役となり、地元の食材を活かしたメニューが多数登場しています。平日はもちろん、金曜・土曜は夜営業も行っており、カブトビールとともに、料理を楽しむことができます。赤レンガの空間で味わう地元のクラフトビールは、格別の一杯です。
企画展「ハントーフードハント」

赤レンガ建物の共用サロンがギャラリースペースに変わり、第一弾として開催されているのが、体験型展示「ハントーフードハント」。会期は2025年4月25日から7月13日までとなっており、「食を通して知多半島の文化と歴史を旅する」がテーマです。
この展示を手がけるのは、全国の食文化を発信している「熱燗DJつけたろう」氏。つけたろう氏は、各地の酒場や食材を巡る“フードハンター”として知られ、今回は知多半島の食材と発酵調味料を軸にした展示を構成。地域の多彩な味わいを、新しい切り口で紹介しています。

展示会場の入り口では、竹のアートオブジェが来場者を出迎えてくれます。受付で配布されるのは、展示の各所に設置されたスタンプラリー用紙と、試食引き換えにも使えるチケット。このチケットは入場券ということだけではなく、展示と食の両方を楽しむためのものになっています。

会場内をめぐりながらスタンプを集めていくスタンプラリーは、展示内容と連動しており、それぞれのスタンプが知多の食材や調味料にちなんだデザインになっているのも楽しいポイントです。筆者もついつい夢中になり、全スタンプをコンプリートしました!

試食と展示がリンク!リアルに“味わえる”企画展

展示で紹介されている発酵調味料や地元食材は、試食コーナーで実際に味わうことができます。試食で使われている食材の多くは、館内のカフェメニューにも採用されており、展示と食事体験がしっかりつながっているのが面白いところです。
今回は、展示を見た後に、館内のカフェで「生炊きしらす」を使った「ハントウフードしらす丼」をいただいたのですが、展示を見たあとに、それを実際に“食べる”ことで、知多半島の食文化をより深く理解することができました。
手ぬぐいづくり&物販コーナーも大充実


展示の一角では、オリジナル手ぬぐいをつくるワークショップも開催されていました。また、展示内で紹介された調味料や食材は、物販コーナーで購入可能です。試食して気に入った商品をそのまま持ち帰れるのは、体験型展示ならではの楽しさですね。
歴史×食文化×体験が詰まった新しい観光スポット

今回訪れた「半田赤レンガ建物」、「ハントーフードハント」は、歴史的建造物としての重厚な魅力に加え、地域の食文化を楽しく学べる仕掛けが満載のスポットでした。展示、試食、買い物、ワークショップ…と、一日かけてじっくり楽しめる内容です。
これからの季節、ちょっとした日帰り旅や週末の観光先として、知多半島・半田赤レンガ建物を訪れてみてはいかがでしょうか?「食べて、見て、感じる」知多半島・半田の旅が、きっと忘れられない体験になるはずです。
半田赤レンガ建物
半田市榎下町8
電話:0569-24-7031
営業時間:
企画展:9時〜18時
カフェ:
• 日曜日〜木曜日:9時〜18時
• 金曜日・土曜日:9時〜21時
※貸切予約の場合、夜間営業のご相談も可能。
定休日:年末年始、点検日
(点検日:2025年度は5/12・6/16・11/17・12/1・1/26)
駐車場 有
HP:https://handa-akarenga.com/
