皆さんは「ごんぎつね」という童話を覚えていますか?
「ごんぎつね」は子供の頃、教科書で読んだり、絵本が図書館にもありましたよね〜。ごんぎつねは色んな感情が入り交じっていて、見ていてハラハラしたり感動したりと伝わってくるものが沢山ありますよね。
今回は「ごんぎつね」の作者 新美南吉のふるさと、半田市の新美南吉記念館を紹介していきます。

新美南吉記念館は丘のように見える不思議な建物です。

新美南吉は大正2年、現在の愛知県半田市に生まれました。幼少期に母を亡くし寂しい子ども時代を過ごし、29歳で亡くなりました。代表作は「ごんぎつね」「手袋を買いに」「おじいさんのランプ」「牛をつないだ椿の木」「花のき村と盗人たち」「久助君の話」「でんでんむしのかなしみ」などがあります。
「童話の森」でごんぎつねの世界観に浸れる里山の自然を満喫

記念館の左手が「童話の森」です。ごんぎつねに登場する中山さまの城跡と言い伝えられてきた場所であり、南吉文学に描かれた里中の自然に触れられる森として現在も愛されています。

ごん、どこにいるか分かりますか?

遊歩道は1周7分程で歩くとこができ、四季折々の変化が感じられる「ごん小径」や「せせらぎの小径」などが楽しめます。

新美南吉記念館の向かいにある権現山です。その昔キツネも多く生息していたそうです。

ひがん花は「ごんぎつね」のお話にも出てきます。秋になるとこの一帯は一面彼岸花で溢れます!
展示で南吉の世界をもっと深く
では記念館に入ってみましょう!

展示室では南吉さんの日記や自筆原稿、手紙、図書などの資料を通して南吉の一生について楽しく学ぶことができます。ジオラマや生活していた部屋の様子など、実際に見ることで当時の様子を知ることができます。

「手袋を買いに」の一場面。かわいい♪

「おじいさんのランプ」をイメージしたコーナーです。
この他、ビデオシアターもあり、「ごんぎつね」と「手袋を買いに」の作品を見ることが出来ます。初めて見る方は「ごんぎつね」についてさらに知れるきっかけになると思いますし、久しぶりに見る方はまた違った目線で見られるかもしれませんね。
全集や絵本が揃う静かな図書室。帽子屋の子ぎつねにも注目

図書室の入り口は「手ぶくろを買いに」の帽子屋を原寸大で再現しており、隙間からお店の中を覗こうとしている子ぎつねの可愛い姿も見ることができます。オシャレな外装で足を運んでもらいたい場所です。
図書閲覧室には南吉さんの全集や絵本のほか、研究所や日本の児童文学に関する文献、郷土資料などが集められ、南吉文学を知ることができます。
cafe&shopでひと息

オリジナルスイーツや絵本、お土産も揃う「ごんの贈り物」。新美南吉の作品にちなんだお菓子、グッズを取揃えています。

オリジナルコーヒーと各種デザートを頂きながら、絵本を見て今まで見たもの、聞いたものを振り返る時間にするのも楽しそうですね♪
ワークショップも毎日行っています。お土産や自分だけの作品にどうですか?
なだらかな丘のような屋根の下でのんびりひと休み

駐車場と童話の森との間にある大屋根は「ごんぎつね」の舞台となった里山のイメージを調和するように設計されたそうです。お弁当を広げたり、おしゃべりが楽しい場所です。
子ぎつね探しの思い出
館内のあちこちにいる子ぎつね探しもぜひ体験してみて!

新美南吉記念館に行く時は必ず、子ぎつねを探していたことをこの原稿を書いていて思い出しました(笑)玄関やトイレ、外など館内のあちらこちらにいる子ぎつねを家族と探すのは楽しかったです^^
お出かけスポットにオススメです!

新美南吉記念館
〒475-0966 愛知県半田市岩滑西町1-10-1
TEL. 0569-26-4888
開館時間:午前9時30分~午後5時30分
休館日;毎週月曜日、毎月第2火曜日(祝日・振替休日の時は開館し、その次の開館日が休館になります)、年末年始
新美南吉記念館 https://www.nankichi.gr.jp/index.html
ごんの秋まつり(新美南吉顕彰会) https://nankichi.org/Higanbana/higan.html
