知多木綿を生んだ古き良き街並み
なまこ壁の土蔵や黒板塀などレトロな街並みと歴史的文化資源が残る知多市岡田地区。このあたりは江戸時代から木綿生地づくりが盛んで、生白(きじろ)木綿として生産されていたものが、伊勢で晒(さらし)加工され、「伊勢晒」「松阪晒」として江戸に送られていました。 江戸時代中期にこの地の中島七右衛門らが晒技術を導入、やがて真っ白に晒した生地は「知多晒」としての名声が高まり、江戸送り日本一ともいわれるまでの産業に発展していきました。
知多木綿の伝統と進化を体験しよう!
登録有形文化財「手織りの里 木綿蔵ちた」や「伝承知多木綿つものき」は、はたおり機を使ってコースターやランチョンマットなどの手織り体験ができます。
また知多木綿の魅力を発信する新スポット「知多木綿アンテナショップ 478」では、全国の染め職人がてがけた手ぬぐいや巾着、ハンカチなどの小物から、オリジナルブランド「WATAKUMI(ワタクミ)」の白シャツやバッグなどのショッピングが楽しめます。
丈夫でやわらか、夏涼しくて冬温かい、江戸時代から紡がれカタチを変えながらも進化してきた知多木綿にぜひ会いにきてくださいね。
ノスタルジックな歴史ある建物たちにも注目
水色の洋館がひときわ目を引く「知多岡田簡易郵便局」は明治35年に岡田郵便電信局として建築されました。一時閉鎖を経て平成5年に再開局、知多市ではじめて登録された登録有形文化財です。屋根の鬼瓦には郵便局のマークが残っています。
自動織機を発明した竹内虎王(とらおう)が明治後期に建てた木綿蔵「木綿蔵ちた」のほか、 現在、「伝承知多木綿つものき」の工房として利用されている「雅休邸(まさやすてい)」は昭和4年に竹内雅休医師が開業した医院で、大正時代のモダン建築様式の建物を見ることができます。
岡田発!独自の食文化と新たな挑戦
「おかき屋辰心」はおかきや団子などを製造販売する竹新製菓の製造直売店です。かつて岡田地区あった食堂の味を復活させた「岡田かつ丼」がいただけます。一般的なカツ丼との違いはカツの上に2つの目玉焼きがのっていること、おかきと同じたまり醤油を使った甘めのタレがかかっています。
岡田発のクラフトビール製造所「OKD KOMINKA BREWING(オーケイディー コミンカブリューイング」は、知多半島産のイチジクや梅、パッションフルーツなど素材を生かしたオリジナルビールづくりに取り組んでいるビール工房です。
こちらのサイトもご参考ください。
岡田街並保存会http://okadamachinami.com/chitamomen/
おかき屋辰心(竹新製菓)http://www.tatushin.co.jp/
OKD KOMINKA BREWING https://okdbrewing.theshop.jp/