【知多半島情報誌「Step」特集】
マルシェで楽しむ話題のスポット「半田」

地産地消の新しい出会いの場所が生まれてきています。半田市、常滑市、武豊町、阿久比町でそれぞれの取り組みをご紹介します。気軽に楽しめるマルシェやイベントに参加すればさらにまちの魅力の発見に繋がるかもしれません。心地よい早春のドライブを兼ねて出かけてみませんか。

【HANDA】
新しい出会い、新しいチャレンジ
地域の人たちで構築するまちのカタチ。

半田運河に日常のにぎわいを作りたい
亀崎の街と人と酒蔵をつなげたい
半田からはじまる、新しいまちづくり。

半田運河エリア

半田運河ルネサンス くつろぎの水辺づくり
半田市の活性化に向けて「知多半田エリア」「JR半田エリア」「半田運河エリア」という3つのエリアを皮切りに、住民や企業など地域が主体となるまちづくりが進んでいます。「単発的なにぎわいの創出ではなく、この街がどうあるべきか、どのような機能が必要か、まちづくりの視点に立った活性化が求められています」と観光協会の榊原さん。半田運河という魅力ある場所を日常的に活用できるよう、運河の景観が眺められる川床のようなテラスや運河沿いの蔵を活用したカフェなども計画。3月に開催する「半田運河HOTORIHOLIDAY」は地域に暮らす人の日常と結びついたイベントにしたいと語ります。「半田運河を中心に半田に語りつがれる物語を発掘してテーマパークのように整備したり、道の駅のように『運河の駅』を作って毎日買い物ができる産直市場があると便利だよね」と商工会議所の中埜さん。令和9年4月に迫るJR半田駅リニューアルに向けて、まずは半田運河エリアから地域の価値を高めながら、半田らしさのあるまちづくりがはじまっています。

中埜 喜夫さん〈左〉
半田商工会議所の副会頭として産業振興に関わりながら、中心市街地活性化協議会準備会会長として半田市の活性化に取り組んでいる。

榊原 宏さん〈右〉
半田市観光協会の事務局長として「HOTORIbrunch」や「半田運河CanalNight」をはじめ、半田運河や半田市の魅力を国内外に発信する「モノ」や「コト」づくりに取り組んでいる。

【Marche マルシェ情報】

半田運河HOTORI HOLIDAY
「知多半島の食の魅力」をテーマに開催。半田運河のほとりで、知多半島の素材を使ったグルメや、音楽、アートを楽しみながら、ゆったりとした休日が過ごせます。
日程:2024年3月16日(土)・3月17日(日)
時間:10:00~16:00
場所:半田運河周辺
駐車場:蔵のまち東駐車場、半田市役所駐車場
問い合わせ:半田市観光協会0569-32-3264

知多半島農業マルシェ にこもぐ
半田運河HOTORIHOLIDAY同日開催です。他では見られない珍しい商品も。作り手の思いがいっぱいの商品を目当てに覗いてみませんか。旬の味わい方や栽培方法など話を聞くだけでもワクワクしてきます。

亀崎エリア

酒蔵リノベーション 歴史ある遊び場づくり
亀崎に伊東合資の酒蔵ができたのは約230年前。平成12年に幕を下ろした銘酒「敷嶋」の酒蔵を、令和3年伊東家9代目が復活させました。酒蔵の復活を亀崎の復活につなげたいと伊東さん。「知多半島は農業や漁業が盛んで食が豊かな地域です。半田の米を使った酒造りに愛知県内の酒蔵と挑戦し、亀崎酒蔵祭で提供するなど、知多半島の生産者さんにフォーカスすることで、酒蔵を訪ねる人に日本の食文化を支える農業にも興味を持ってほしいと思っています」。さらに、地域の人と酒蔵をつなげたいと「蔵シカルmarché」を開催。「子どもの頃に敷嶋の蔵で遊んだ、カフェでご飯を食べたという記憶は、酒蔵を身近な存在にします。酒蔵を起点に、亀崎に残されている歴史ある建物を改修し、生活に根差した『営み』を見つけて、なぜこの地域が栄えたのか、ここにある意味は何か、かつて産業で栄えた亀崎だからできることを考えたいですね」。単なる観光地としてではなく、知多半島の文化を支える中心として100年、200年続く土台を築いて後世に残したいと語ります。

伊東 優さん
半田市亀崎町で銘酒「敷嶋」を醸造する伊東株式会社の代表取締役。伊東家9代目当主として江戸時代から残る「蔵」を起点に亀崎の活性化や、知多半島の魅力づくりに取り組んでいる。

【Marche マルシェ情報】

亀崎酒蔵祭
趣きのある建物の中で、美味しい食べ物と、『義侠』『二兎』『金鯱』を含めた4蔵のお酒を楽しめるこのイベント。そのうち義侠、二兎、敷嶋は半田市の米農家nao riceの酒米を使ったプロジェクトに挑戦。そのお酒のお披露目の場にもなります。
日程:2024年4月20日(土)
時間:10:00~16:00
場所:「敷嶋」製造元 伊東株式会社内(半田市亀崎町9-111)
駐車場あり
問い合わせ:伊東株式会社(info@shikishima-ito.com)
Instagramにて

蔵シカルmarché
「人」と「酒蔵」を再びつなげたい、歴史的な建物を後世に残したい、そんな想いから生まれたマルシェ。柱や梁など細部にまで歴史を感じる特別な「蔵」という場を会場に、ステージやワークショップなど、子どもも大人も楽しめるコンテンツが揃います。次回は2024年7月に開催予定。

Step編集室

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