日に日に気温が下がり冬の食材に目が行くようになってきました。
知多半島で獲れる冬の味覚を求めて漁師まちへ繰り出しました!
今が旬!九絵【クエ】
スズキ目ハタ科
釣るのも食べるのも醍醐味。
「幻の魚」クエを追っていざ出港!
[九絵とは]
外洋に面した水深50メートルの岩礁やサンゴ礁に生息する巨大魚。岩礁域の魚類やイカなどの獲物を探して、海底をゆっくり泳ぎ回る。生まれたときは全てメスで成長し子孫を残した後オスに転換する。
静岡県御前崎や和歌山県日高が「クエのまち」と称されますがここ最近愛知県でもクエがよく釣れると話題となっています。
暖かい海ではクエは1年中釣れるそうですが、脂がのってくる秋から冬にかけて旬とされます。深海に住み成魚は体長1メートル以上、体重20キロ以上!岩場にいるため一本釣りで仕留めます。プリプリの弾力のある透き通る白身はしっかりとした食感、甘みを感じる脂、ゼラチン質が豊富で皮や内蔵も入れたクエ鍋は得も言われぬ美味しさとか。めったに食べられない冬の高級食材なのです。
そんなクエを求めて、御前崎で腕を磨いたという「海王丸」船長の渡邊海人さんの下、幻の魚を追ってきました。
まだ暗い朝6時。片名漁港を出港。渥美半島の南、大山沖のポイントまで約1時間半の航行です。このあたりは魚の住処となる人工漁礁がありイサキ、マアジなどの釣りスポットとしても知られるそう。
ポイントでアンカーを下ろし、潮の流れを見て、釣り開始の合図がきます。
クエ釣りの太い針に冷凍サバまたはイカを指して投げ入れます。しばらくするとサオにあたりが。「ウツボだ!」必死でエサに食らいつくウツボは水族館で見る癒し系ものとは雲泥の差。渡邊さんがやってきて手際よく海へ返していきます。
「ウツボにあたると言うのはクエ釣りにとってはいい知らせです。ウツボが食い散らしたエサにつられてクエが出てくるので」。ただ、今日はウツボに出くわす確率が高い…。ポイントを変えてさらに数時間挑むものの残念ながらクエの収獲には至りませんでした。
次はクエを連れてきてネ!
「釣れなくてあたりまえ、この難しさがクエ釣りの楽しみなんだよ」とクエに夢中の釣り人の原さん。何度でもトライするだけの価値のある魚と伺い、ますますその味に期待が膨らむばかりです。
船長の渡邊海人さん(左)とクエ釣り人の原さん(右)
取材では撮りきれなかった迫力のクエ釣りの様子は2024年6月に海王丸で釣り上げた「きまぐれクック」の動画でお楽しみください!
クエ鍋もあります!
YouTube動画
YouTube「きまぐれクック」で地魚の美味しさを伝える、かねこさんもクエ釣りに魅了されたひとり
取材協力:釣船 海王丸 南知多町片名郷中
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