日に日に気温が下がり冬の食材に目が行くようになってきました。
知多半島で獲れる冬の味覚を求めて漁師まちへ繰り出しました!
今が旬!虎河豚【トラフグ】
フグ目フグ科
日間賀島のフグ漁の歴史は100年以上。
絶品のトラフグを満喫しよう
全長70cm。フグ類中の最高級魚。分布は北海道以南の各地から東シナ海
愛知県は日本有数の天然トラフグの産地。知多半島で水揚げされる量は全国でもトップクラスです。トラフグは伊勢湾口付近の太平洋岸にある産卵場から生まれ、幼稚魚は伊勢・三河湾で育ち、成長すると湾外に出て生活します。最近の海流の変化も見られ、三河湾・伊勢湾・遠州灘がトラフグの住処となっているのだそう。
漁の主流は一匹一匹釣り上げる延縄(はえなわ)漁。10月解禁、2月まで漁は続きます。分厚い皮に包まれたその白身の上品なこと。フグの旨さは冬の王者に相応しい味わい。極寒の海に出る漁師さんたちに感謝です。
「走り」「盛り」「名残」の3つ旬で味わおう
「走り」は初物と言われるその季節に初めてとれたもの。「盛り」は収穫も多く旬と言われる時期のもの。「名残」は漁も終盤となり、また次のシーズンをと惜しみながら食べるものを言います。
獲れ始めのフグは身が柔らかく瑞々しさを味わいます。寒くなるにつれて脂がのってきます。同じ料理でもそれぞれの旬で食べた印象が違うのもちょっとした感動を味わえます。産地だからこそ、シーズンに3回味わってみませんか。
◆てっさ
天然トラフグならではの弾力と旨味をそれぞれの旬で。ふぐの皮を湯引いたコリコリとした食感の「皮刺し」はコラーゲン豊富。いただく時期によってフグの皮に含まれるゼラチン質の量も変わってきます。
◆ふぐの白子(精巣)食べ頃12月~3月
幻の逸品「白いダイヤ」と称されます。11月頃から徐々に出始めますがまだまだ数cmほど。漁も終盤になってくると500ℊのものも出てきます。生白子、湯引き、焼き白子、天ぷらなどでそのクリーミーな美味しさをぜひ堪能ください。
◆鍋
てっちりとも呼ばれます。出始めの頃にさらりといただいていたフグは、寒くなればなるほど体は大きく脂のノリが良くなってきます。1月頃から2、3キロもある極上のフグも出てきます。フグのあらの周りも旨味たっぷり。寒フグの〆の雑炊は溶けだしたゼラチン質でプルプルの味わいです。
旬の情報は日間賀島観光ナビでチェックしてみてください