【知多半島情報誌「Step」特集】
花のまちへ行こう〜ランのまち東海市〜

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愛知県は1962年以来、観賞用として栽培される植物を指す「花き(かき)」日本一に輝く花の王国です。中でも知多半島は一年中温暖な気候を活かして洋ランやカーネーション、キク、観葉植物の栽培が盛んです。
特集では1月に「東海フラワーショウ」が行われる東海市と2月に「佐布里池梅まつり」が行われる知多市をご紹介。閉じこもりがちな冬ですが、花と緑に癒されに行ってみませんか。

ランのまち東海市

 

歩いて楽しむ!太田川駅東歩道「ランの道」

東海市の花のまちの始まりは、江戸中期の横須賀町大田の牡丹栽培と言われています。昭和初期、花の時期になれば太田川駅から牡丹園まで送迎バスがあったほど賑わったそうです。その後牡丹、アネモネ、ラナンキュラスなどの球根栽培の主要産地になっていきます。
ランの栽培も大正時代からすでにあり、本格的な栽培は昭和30年代中ごろから40年代にアナナス等の観葉植物を栽培されていた農家がシンビジウムやオンシジウム、デンドロビウム、カトレアなどを栽培し始めたことにより盛んになっていきました。
愛知県の洋らん生産は、全国の出荷量の約5分の1を占める全国一の産地。東海市は県内有数の出荷量を誇ります。多品種のランを生産する事でも知られています。

名鉄太田川駅から東へ延びる歩道約600mに、シランをはじめ12種類のランが約7,000株植栽されています。見頃は4月から6月頃です。

東海市HP

🌿 シンビジウム

丈夫で、寒さにも強く、花が大きく見応えがあります

🌿 オンシジウム

黄色い小さな花が茎にたくさんつきます

🌿 デンドロビウム

現在日本での品種改良が世界のトップレベル

🌿 カトレア

交配種の種類も多い。花の色が鮮やかで、香りが豊か

🌿 デンドロビウム チャーミーレイ

2002年に登録された東海市立農業センターオリジナル
品種。花弁の周縁に鮮やかな赤紫の模様が入る覆輪花

今注目!ナチュラルに生かす着生ラン

ランは鉢植えで見ることが多いですが、今注目されているのは、木や岩などに付着して生きる種類の「着生ラン」。流木やコルクにランを植栽して自然に近い状態で栽培します。
稀少価値の高いランを多数栽培している太陽園芸の育成ハウスの壁一面のランが圧巻です。栽培をする下平さんは「着生ランは咲くまでも楽しみなのでここでは咲いていないものがほとんどです。育てる楽しみも味わえて人気です。」と話します。

着生ランは吊るしたり、壁に掛けたり、棚に置いたり、見る角度を変えて観賞できるのでよりかわいく見えます。

太陽園芸 下平さん
ランをはじめ10万鉢以上を生産する全国トップクラスの園芸農家です。
不定期でオープンハウスもあります

 


取材協力:太陽園芸
東海市中央町2-287 052-603-7785

太陽園芸HP


FLOWER SHOW

たくさんのランと花に会える!1年に一度のフラワーショウ

東海市産花の装飾展示や洋ラン・観葉植物等の即売会、寄せ植え教室、こども花店、苔テラリウム教室、ワークショップ、苔玉教室、品評会入賞作品展示、東海市制55周年記念特別企画展示など多彩なイベントです。
イベントの詳細はこちら

目当てに来られる人も多い生産者とも出会える即売会

らんの花大使 春風弥里さんによるTokaiこども花店

東海市政55周年記念特別企画で展示されるオーキッド&ボタニカル展示。おさる顔の「モンキーオーキッド」も登場


東海市制55周年記念 東海フラワーショウ2025

2025年1月25日(土)~29日(水)
9:00~22:00 ※25日は10:00開場
東海市芸術劇場(東海市大田町下浜田1016)
問合わせ:東海市役所農務課(052-603-2211、0562-33-1111)
東海市芸術劇場HP


知多半島産農畜産物フェス

毎年恒例の知多半島の花と緑が集まる「フラワーフェスティバル」。2025年はJAあいち知多25周年記念事業「知多どれフェスティバル」と同時開催。一層賑やかになりそうです。


知多半島産農畜産物フェス[入場無料]

2025年2月1日(土)2日(日)9:30~
Aichi Sky Expo 愛知県国際展示場
イベント特設サイト


Step編集室

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