ここ最近、県内でも珍しい施設が知多半島に続々とオープンしています。5月にオープンしたばかりの映画&映像をテーマにした地域交流の拠点施設。“もっと身近に本物の音に触れたい”を叶えた音楽ホール。まちの賑わいに一役!起業を支援するまちづくり施設。知多半島の人たちの健康をサポートする新しい連携を実現した地域医療施設…魅力たっぷりの新施設を紹介します。
映画と映像
東海市創造の杜交流館
迫力のスクリーンで楽しむ映画と映像 動画作成ワークショップも展開!

尾張横須賀駅から徒歩3分の好立地!
施設の建つ横須賀地区は、1666年(寛文6)に、尾張藩二代藩主の徳川光友が「横須賀御殿」を造営した場所で城下町としての風情が息づくまちです。長らく親しまれた東海市立文化センターの建て替えと共に新たなまちの交流拠点施設として生まれ変わりました。
建築家の隈研吾氏が手掛けた建物は、丸みを帯びた大屋根と温かみのある木材が特徴的で、地元の「尾張横須賀まつり」の山車や山車蔵との調和を意識したデザインを取り入れています。
館内は映画や動画を楽しむ2つの映像ホールのほか、創造活動の場としての役割も担えるよう、スタジオや編集室、会議室なども完備。2つに分かれた館はまちに通り抜けられる「メインストリート」を挟んで繋がり、まちを行き交う人の流れを妨げない工夫がされています。
オープニングは東海市が舞台の加藤浩次監督、加藤シゲアキ監督の「MIRRORLIAR FILMS Season7 & 空への足跡」や東海市出身の榊原有佑監督作品、話題の映画も上映
▼Point!
映画ファンも満足する映像ホール ワイドな画面と迫力ある映像を楽しめます!
映像ホールの最大の特徴は新作映画もクラシック映画も本格的に楽しめるシネマスコープスクリーン。さらに4Kデジタル映像とDolby音響システムで、まるでその場にいるかのような臨場感を味わえます。座席間のスペースも十分に確保。窮屈さを感じることなく、リラックスして鑑賞できます。

席数は104席。映画の上映、講演会などの利用も可能です

足元広々
▼Point!
プロも驚く本格的なスタジオや映像編集室 本格映像制作を誰でも気軽に
アフレコやボーカル録音ができるスタジオは、配信設備が整っているので、ライブ配信も行えます。高性能な編集機器で加工できる映像編集室は、基本的な編集からグレーディングまで行えるそう。リーズナブルな利用料も嬉しい限りです。

▼Point!
映像の専門家から直接指導が受けられる!多彩な映像ワークショップに注目
シニア向けスマートフォンを活用した動画制作やニュース番組のスタッフによる番組制作講座、eスポーツなど、映像に特化した創造の杜交流館ならではのユニークな講座です。映像の専門家からの指導を受けることで、動画制作がより身近に感じられます。
▼Point!
映画の余韻を楽しむひとときはカフェレストランKonoMachi Cafeがおすすめ
明るくて開放的な雰囲気のカフェスペースは、北館1階にあります。ドリンクの他、フレッシュな野菜を使ったメニューや自家製デザートがいただけます。

プルドポークバーガーサンド

季節のミルフィーユ
音楽
MiMi HALL tokoname(ミミホールとこなめ)
上質な音の空間に注目の的!室内楽を存分に楽しめる音楽ホール

「このホールを開館して、常滑を始め知多半島には演奏家や楽器を愛する人たちがたくさんいらっしゃることを知りました。演奏会は毎回好評いただいています」と話すのは、MiMi HALLの館長の高木さん。自主企画のコンサートのほか、貸しホールとしても利用できることから、その反響に驚いたそうです。
ご自身も楽器を演奏される縁から国内外の著名な演奏家との繋がりもあり、自主企画のコンサートは上質で温かみのあるものばかりです。本格的な音響設備に加えピアノは大ホールでも使われる最高級のスタインウェイのフルコンサートグランドピアノを採用するこだわり。その豊かに響く音色には、「演奏する人にも聴く人にも心に残る音を届けたい」という思いが込められています。
▼Point!
魅力的な自主企画コンサート
この一年は、半田市在住のピアニストで医師の沢田蒼梧さん、常滑市在住のピアニスト都築れなさん、名古屋フィルのヴァイオリニスト小泉悠さんらの素晴らしい演奏を間近に楽しむことができました。次回は親子で楽しめるコンサートや、ピアニスト兼重稔宏さんのピアノリサイタルを予定しています。今から楽しみですね。

2025年4月に開かれたMiMi HALLのグランドオープン1周年を祝うコンサートの様子
▼Point!
「スタインウェイ」フルコンが奏でる圧倒的な美しい響き
世界中のピアニストたちに愛されるピアノ「STEINWAY & SONS(スタインウェイ&サンズ)」のフルコンサートグランドピアノはホールの象徴とも言える存在です。コンサート・練習に利用できます。

演奏を録音・録画することができ、思い出を作るのに最適です
▼Point!
心地よい音響のホールは多様な利用が可能です
最大100名を収容できるホールは、コンサートだけでなく、舞踊や会議など多様な用途に利用可能です。大型スクリーンも備えているので、動画とのコラボレーションも楽しめます。

まちづくり
コココリン(半田市創造・連携・実践センター)
半田で起業をサポート!やりたい気持ちに寄り添ってくれる場所

5月にスタートする「ママのための自分軸の働き方大学」に先駆け、開催された交流会の様子です。仕事と子育てを両立するための活発なディスカッションになりました
「コココリン」は地域と一体になって取り組む中心市街地活性化拠点として誕生しました。
2023〜2024年にかけて行われた中心市街地の魅力を高めるための住民参加型ワークショップでは、知多半田エリア、JR半田エリア、半田運河エリアの理想的な姿をまとめた「みんなで描いた夢の未来図」と「半田市中心市街地コンセプトブック」が作成されました。
「コココリン」では、ネットワークを重視したコンパクトな地域づくりを進めています。地域の人材の発掘と育成、地域と共に挑戦するための環境を整えることがその役割です。地域でビジネスを起こしたい人の実践とチャレンジの場としてとても魅力的な存在です。
▼Point!
起業や新規事業の立ち上げの「やりたい気持ち」に寄り添ってくれる!
コココリンのスタッフは起業や地域イノベーションに関わってきた人たち。自然と集まってくる地域の人たちも新しいことに前向きなスタンスを持っています。実現までのプロセスやギャップに寄り添いながらチャレンジをサポートしてくれます。

センター長の竹内華奈子さんとまちづくりディレクターの池脇啓太さん。“はたらく”をテーマに様々なイベントを立ち上げる仕掛け人です
▼Point!
自己紹介ボードコーナーでマッチングのチャンスが生れます!
コワーキングスペースの壁に設置された「Open Me!(オープン ミー)」は、自己紹介のスペース。自分のビジネスやスキルをアピールすることで、新しい人との出会いのきっかけに。

表紙を開けると詳しいプロフィールに続きます
▼Point!
レンタルオフィスやスペースを活用してマイサイズからビジネスにチャレンジ!
いつでも自分のペースで作業できる24時間365日利用可能なレンタルオフィスとオリジナル作品を展示・販売できる「ザ ローカルチタ(知多クリエイターズコネクト)」を活用してマイサイズからのスタートが可能です。

▼Point!
学べる!楽しめる!半田の魅力創出と自分発見に繋がるイベントが続々
「パンと珈琲」、働き方をテーマにしたトークセッション「THINK WORK!」、「自分軸の働き方大学」、マッチング交流会「ココマッチ」、「100人カイギ」などコココリンが先導して賑わい創出を探すイベントを開催!

地域医療
地方独立行政法人知多半島総合医療機構
知多半島総合医療センター
知多半島りんくう病院
知多半島に新しい医療体制が誕生
高度急性期から回復期・在宅まで切れ目のない医療を実現

半田病院は半田ぴよログスポーツパーク(半田運動公園)の東側に新築移転し「知多半島総合医療センター」となり、高度急性期医療を中心に、がん治療や先進の設備を活用した高度医療を提供します。設備面においても、搬送時に迅速に対応できるよう、検査室や集中治療室エリアへのスムーズな動線が考慮されています。また南海トラフ巨大地震に備え、最新の免震システムの導入など災害時拠点病院としての機能も充実しています。
常滑市民病院は「知多半島りんくう病院」へと名称を変更。平日日中の外来中心の急性期からリハビリ、在宅復帰まで、住み慣れた地域で最後まで暮らし続けるための医療を担います。
▼Point!
知多半島総合医療センター(旧半田病院)の特長
24時間体制の救命救急センターを備えた高度急性期医療を中心の病院になります。脳卒中、心筋梗塞の専門医が24時間常駐。がん治療や先進の設備を活用して高度な医療を受けられる体制が整っています。屋上のヘリポートからエレベーターで直接救命救急センターにアクセスできます。

救急救命センター

総合受付

リハビリ庭園
▼Point!
知多半島りんくう病院(旧常滑市民病院)の特長
平日日中の救急医療、日常の診療、回復期リハビリや退院後の在宅復帰のサポートを担います。中部国際空港に隣接する医療機関として感染症の対応、不妊治療を含む総合的な婦人科治療が行われます。

常滑市民病院から知多半島りんくう病院へ

エントランス

リハビリ屋上庭園
▼Point!
産科・婦人科も充実
周産期センター(知多半島総合医療センター)
新生児集中治療室(NICU)を備え、リスクの高い妊婦さんも安心してお産に挑めます。特にリスクのない妊婦さんも受け入れていますので、問い合わせはお気軽に。助産師による妊婦外来、母親教室、マタニティヨーガ教室も行っています。

分娩室はLDRを採用。陣痛開始から産後まで同じ部屋で過ごせます。各病室も窓を大きくとり、明るくゆったりしたスペースとなっています
婦人科ウィメンズセンター(知多半島りんくう病院)
内視鏡手術と不妊治療をかけ合わせたハイブリッド治療や身体に負担の少ない内視鏡手術「NOTES(ノーツ)」など、地域における先進医療を担います。
思春期、閉経前後の不調などの婦人科診療も行っています。

婦人科は病院本館に隣接する別棟で専用の入り口があります
