【知多半島情報誌「Step」特集】この街で暮らす、働く VOL.2「佐宗」

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「ここが好き」「ここが自慢」ふとした瞬間に、誰かに話したくなるまちの魅力。海も山も、まちのにぎわいも自然のやすらぎも楽しめるこの半島は、知るほどに発見が増えていきます。地域を動かす地元企業4社の想いをご紹介!心がちょっと弾む“地元LOVE”を集めました!

企業Interview 02
知多の魚と割烹温泉宿「佐宗」

いつか新たな知多半島の特産品に、佐宗監修の手造り胡麻豆腐。

 

料理でもてなす小さな宿を作りたい

知多の魚と割烹温泉宿「佐宗」は、知多が誇る地元鮮魚や、厳選した食材を用いて、手作りにこだわって仕立てる本格懐石料理が自慢の温泉宿です。1965年に両親が始めた大型旅館から業態を転換し、夫婦2人で切り盛りできる料理でもてなす小さな宿を作ろうと、コンセプトから設計士と相談しながら作り上げました。京懐石の有名料亭などで板前修業を積み、割烹温泉宿として新しく佐宗をオープンしたのは1993年。以前の佐宗は豪快な漁師料理で評判だったこともあり、自分が目指す本格懐石料理が浸透するまでは時間が必要でした。

 

佐宗の運命を変えた二つの大きな転機

転機となったのは1998年頃にテレビ番組で紹介されたこと。放送後には予約の電話が鳴りやまず、取材依頼も増え、多くのメディアに取り上げていただきました。もう一つの転機は、2012年に「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の選考審査委員特別賞「日本の小宿2012」を受賞したこと。全国でわずか10の宿に選ばれたことで注目を集め、多くのご縁に恵まれ、それからすべてが順風満帆とはいきませんが、少しずつ追い風が吹くようになったと感じています。

 

基本を守り続ければ、いつか一人前の花が咲く

料理に対して、常に誠実であること。これは修業先の料理長から学んだ姿勢です。「料理は人間性のあらわれ」という料理長の言葉は、今も調理場に貼って常に心に留めています。天皇に御前料理を献上した経験を持つ料理長からは、多くのレシピを受け継ぎました。その中で何より思い出深く、特別な料理が胡麻豆腐です。大切なことは、何一つ変えずに、料理長の手順通りにやること。手間を惜しまず、手仕事にこだわり、手順通りに作るからこそ、唯一無二の胡麻豆腐に仕上がります。
料理には手順があります。基本ができていなければ応用もできません。1から順番に調理するから、この風味、この食感の料理ができるのに、手順を飛ばすような調理をすれば、見た目は同じでも、まったく別の料理に仕上がります。
料理長は人生を花に例えて話してくれたことをよく覚えています。種に水をやり、大切に育てれば花が咲くけれど、あぐらをかいていれば花は枯れる。受け継いだことを守り続けていれば、いつか一人前の花が咲くんだと。

 

お客様を喜ばせたい、そのために最善を尽くす

胡麻豆腐をはじめ、特製のだしつゆや、だしポン酢、黄金タレなど、料理長の黄金比率で調合した調味料は、佐宗を訪れたお客様からレシピを求められるほどご好評をいただくようになりました。2025年には旅館でしか味わえなかった割烹の味を、ご家庭でもご賞味いただくために専門ブランド「知多宗庵」を立ち上げ、店頭とインターネットで販売を開始。今後は百貨店やホテル、空港など、様々なシーンで知多半島の特産品としてご愛顧いただけるよう準備を整えています。明日来てくださるお客様を喜ばせたい、そのために最善を尽くす。お客様にとっての大切な時間をお預かりするのですから、ただひたすらに本物を追求し、進化を続けていきたいと考えています。
 

入り口から玄関へと続く、非日常に招かれるような趣のある石畳の小路。

 

佐宗監修の手造り胡麻豆腐。丹精込めて練り上げられた唯一無二の味。風味豊かな胡麻だれをかけていただきます。店頭とインターネットで購入可能。

 

 

知多半島のここが好き!

中部国際空港セントレアから離発着する飛行機を見るのが好きです。
私の父は版画が趣味で、知多の風景や日常を粋な文章とともに版画にしていました。
今も館内に父の作品を展示。いつか美術館を作りたいという夢もあります。


代表取締役
佐宗 正美さん

 

知多の魚と割烹温泉宿「佐宗」

知多郡南知多町大字内海字小枡149-1

知多宗庵

知多郡南知多町大字内海字小枡150-1
☎︎0569-62-0254

■会社概要
代表取締役:佐宗 正美
事業内容:旅館の運営、特産品の製造・販売
従業員数:37人(パート・アルバイトを含む)

佐宗
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知多宗庵
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