岩滑の まち
岩滑で育まれてきた、南吉の風景。
南吉の世界って、こんなに面白かった!
童話の森の文化祭へ。
森を歩いたり、音楽を聴いたり、本を読んだり。
「童話の森の文化祭」は、南吉の世界を森の中で楽しむ一日です。
南吉の描いた風景を残したい。そんな思いから始まった活動が受け継がれ、
今では森に関わる人も増えています。
テーマは「センス・オブ・ワンダー」。
アートや自然観察を通して、歩いて、感じて、森を楽しみます。






もうひとつの南吉の世界へ
2020年「童話の森で。
プロジェクト」始動。
「童話の森」は南吉記念館に隣接し、生家からも歩いてすぐのこの森には、南吉作品に登場する植物や生き物、風景が残っています。かつては里山として人の暮らしと身近だった森も、時代とともに人の手が入らなくなり、人が入りづらい場所に。そこで2020年秋、「童話の森で。プロジェクト」が始まりました。地元で森を見てきた人たちと自然観察を重ね、月に一度の観察や間伐、清掃などを継続。南吉作品につながる植物や生き物を見つめながら、少しずつ森を整えています。
2022年からは「童話の森の文化祭」もスタート。森を歩き、音楽やアートに触れながら、森の魅力を楽しむ機会をつくってきました。2025年にはコンポストも導入し、森の循環にも取り組んでいます。整えるだけでなく、森で過ごす楽しさをつくる。童話の森は、南吉の物語を身近に感じられる場所へと変わり始めています。
童話の風景へのはじまり
36年前の矢勝川。
今では秋の風景として親しまれている、矢勝川の彼岸花。その始まりは、1990年のあるアイデアでした。新美南吉顕彰会で広報を担当していた小栗大造さんが思いついたのは、南吉が『ごんぎつね』に描いた風景を、矢勝川につくること。
墓地には、ひがん花が、
赤い布のようにさきつづいていました。
南吉が描いた一節を、実際の風景に。そんな思いから始まった取り組みは、1995年の「矢勝川の環境を守る会」の発足へとつながりました。彼岸花を増やし、堤防の景観を守るには、季節を通した手入れが欠かせません。草刈りや球根の株分けなど、地道な作業を重ねながら、少しずつ風景を育ててきました。一冊の童話に描かれた風景が、人の手によって、少しずつこのまちの風景になっていったのです。
守ってきた風景を、次の世代へ。
長年、矢勝川の彼岸花を育ててきた「矢勝川の彼岸花を守る会」は、メンバーの高齢化などを背景に、2025年度で活動を休止しました。その活動を2026年度から引き継ぐのが、「NPO法人ごんのふるさとネットワーク」です。2026年5月には、岩滑北保育園と岩滑小学校の子どもたちが、NPO法人ごんのふるさとネットワーク、岩滑お助け隊とともに、3年ぶりとなる彼岸花の球根植栽を行いました。長く風景を守ってきた人たちから、新しく関わる人たちへ。子どもたちも加わり、彼岸花を育てる活動が、また動き始めています。
これからの「童話の里」
矢勝川を挟んで、
それぞれの場所から。
矢勝川を挟んで、半田市と阿久比町。それぞれの地域で、南吉ゆかりの風景や文化を楽しむ取り組みが続いています。
阿久比町では、まち歩きマップの作製など、地域を歩いて楽しむ活動を実施。2026年10月3日(土)には、ごんぎつねのふるさと「権現山」で【劇場版】『ごん ー GON, THE LITTLE FOX ー』の上映会も予定されています。
半田市では、「NPO法人ごんのふるさとネットワーク」を中心に、童話の森や田んぼアートなど、地域と関わる人を増やす活動が続いています。かつて彼岸花の球根を植えた子どもたちも、今では親世代。いつか自分の子どもと一緒にこの風景を訪れ、「あの頃、植えたね」と話す日が来るかもしれません。南吉をきっかけに、この地域を楽しむ方法はひとつではありません。これからどんな人が加わり、どんな楽しみ方が生まれていくのか。そんな変化も、楽しみにしていたいと思います。



地元農家おいしい村が主体となって取り組む田んぼアート。
南吉が描いた田んぼや里山の風景を守り、一年を通して季節を楽しめる場所へ

阿久比町では「ごんの秋まつり IN ごんげん山実行委員会」が作成した、
ごんぎつねの森・権現山周辺の名所・旧跡や、散策途中に立ち寄りたい
スポットを紹介する「ごんぎつねの森・権現山周辺マップ」


\行ってみよう!/
童話の森の文化祭
新美南吉記念館に隣接する「童話の森」で開催。南吉の作品に登場する植物や生き物など、森に残る南吉の世界に触れながら、アート展示や自然観察などの企画を楽しめます。
■日時 2026年11月3日(火・祝)
取材協力
NPO法人
ごんのふるさとネットワーク
ホームページ
新美南吉記念館
半田市岩滑西町1-10-1
ホームページ
阿久比町観光協会
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