歴史ある寿司と会席料理を味わえる

愛知県半田市で長く愛されている寿司・会席料理の店、「豊場屋 南店」へランチをいただきに行ってきました。地元の方に親しまれ、特別な日の利用や会食にも選ばれる名店です。

豊場屋南店といえば、寿司や天ぷら、会席料理が人気ですが、実は忘れてはならないのが、江戸時代に庶民の間で話題になったと言われる寿司文化「尾州早すし」です。この味を今に伝える数少ないお店でもあります。

江戸時代の味を再現する「尾州早すし」とは？

豊場屋南店で提供される「尾州早すし」は、現代の握り寿司の原型とされる非常に珍しい寿司。
江戸時代、現在のような米酢はとても高価で、庶民には手が届きにくい存在でした。そこに登場したのが半田市の名産「ミツカン」の粕酢。コクと旨味のある粕酢を使うことで、庶民でも寿司を楽しめるようになり、巨大なにぎり寿司として大人気になったそうです。
その歴史ある味を現在に再現し、味わえるのが豊場屋南店。ただし「尾州早すし」をいただくには予約が必要とのこと。3日前までに、3人前以上の予約が条件なので、食べてみたい方は事前準備をお忘れなく。

ランチはお得感満載！今回は「南店弁当」を注文

今回いただいたのは、尾州早すしではなく、普段から気軽に楽しめるお昼のメニュー。その中でも人気の高い「南店弁当」をいただきました。

南店弁当には、

• 刺身
• 天ぷら
• 煮物
• 焼き物
• ミニきしめん
• デサート

と、豪華なラインナップが勢ぞろい。まるでミニ会席のようで、運ばれてきた瞬間から嬉しくなる盛りだくさんの内容です。

丁寧な仕事が光る一品一品

この日のお刺身はマグロ。マグロの旨味が口の中で広がります。
天ぷらは海老と野菜の盛り合わせで、衣はサクッと軽く、油っぽさが全くありません。
煮物は練り物と高野豆腐が丁寧に煮含められており、優しい味付けが体に染みる美味しさ。
焼き物は鯖の塩焼きで、香ばしさと旨味がしっかりと感じられ、白ごはんとの相性は抜群です。
玉子焼きはお寿司やさんの玉子焼きだけあって格別です。

そして驚いたのが、添えられているミニきしめん。
お寿司屋さんのサイドメニューというイメージを覆す美味しさで、特にお出汁が絶品。さっぱりとしていながら、旨味たっぷりの奥深い味わいで、思わず飲み干したくなるほどです。
きしめん店なみの美味しさ、いやそれ以上の美味しさかも。

まとめ：歴史も味も楽しめる一軒

豊場屋南店のランチは、気軽に入店できる価格帯ながら、一品一品に丁寧な仕事が感じられ、満足度の高い内容でした。江戸時代から続く寿司文化を紹介しながら、地元に根差した料理を提供し続ける姿勢にも心を惹かれます。

次回は、ぜひ予約をして「尾州早すし」を味わってみたいと思います。

 

豊場屋 南店
住所：愛知県半田市港本町2ｰ80
電話：0569-21-0288
営業時間：11:30〜14:00／17:00〜21:00
定休日：水曜日
備考：尾州早すしは 3日前までに3人前以上で要予約