フキは日本原産の野菜です。炊き合わせの具材として、フキの佃煮「きゃらぶき」として古くから親しまれています。
食物繊維やミネラル、クロロゲン酸というポリフェノールを含んだヘルシーな野菜です。抗酸化成分として発癌の抑制や老化の防止、動脈硬化・高血圧の予防につながると言われています。
知多半島は早生フキの産地として大正時代から出荷量日本一を誇ります。早生フキの原産地は加木屋村(東海市)で、種がないため、ここから株分けで栽培が始まりました。
明治末期から大正の始めにかけて木田地区(東海市)や木の山地区(大府市)へ広がり本格的に栽培が進んでいきました。春先の青物がない時期に知多のフキは、瑞々しい淡緑色、味と香りの良さが評判となり、名古屋、東京、京都、神戸などへも出荷されるようになりました。
「知多半島産のフキは茎が太くて柔らかいのが特徴です。昭和時代に増える市場のニーズに応えられるよう栽培技術改良によって10月から5月までの出荷が可能になりました。これは先人たちのたゆまぬ努力の賜物ですね」とフキの栽培に携わる久野正雄さん。
フキは、根本を持ったときにしならないもの、太さが均一なもの、葉の色が鮮やかな緑色でつやがあるものを選ぶといいそうです。おすすめの食べ方を伺うと、混ぜご飯の具にすると美味しいとのこと。色々な具と合わせてごはんが進みそうです。
知多半島産フキはJAあいち知多のグリーンセンター・プラザ(一部)、げんきの郷で購入できます。
フキの収獲作業を見せてもらいました。まっすぐ上に伸びた茎の軸をカッターで切っていきます。
傷がつくと変色の原因になるため、藁を編んだむしろに巻いて運びます。
最近では葉っぱを除いて出荷することも多くなっています。
知多半島の農畜産物の品質管理、販売促進、イベントなどを通して産地力の推進に取り組んでいます。
本社:知多市三反田3-6-1
お問い合わせ:0562-35-1551
HP:https://www.agris.or.jp/
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