知多半島は愛知県下で一番古い酒蔵が現存する、知る人ぞ知る醸造王国!
江戸時代初頭には知多半島の中央エリアにあたる半田、亀崎(現半田市)を中心に100軒以上の酒蔵があったそうです。
以来現在に渡り、酒造り、味噌、たまり醤油造り、酢造りが続いている地酒と発酵調味料の聖地みたいな場所です。
伝統的な製法で造る蔵元が多いことから、本物の味を求めて日本各地から注目されています。
蔵めぐりのランチは発酵ご飯のかもそう食堂(https://kamosou-shokudo.com/)でいただきました!
熟成の美味なる「酢の蔵」、「酒蔵」、「味噌・たまり蔵」を歩いてみる。
まずは酢の蔵へ。全国的と言うか、アメリカやイギリスでも商品展開しているので世界的に有名、と言った方がいいかも知れませんが、220年続くお酢メーカー「Mizkanミツカン」はなんと知多半島中央部に位置する半田生まれです。嬉しいことに今も本社は半田市にあります。
江戸前ずしのルーツが分かるお酢の博物館!
お酢造りの歴史が分かるこちらのミツカンミュージアム(https://www.mizkan.co.jp/mim/)。見学は有料ですが見応えあります。
昔の酢造りの様子。1階では現在も粕酢が造られています。
所どころに体験できるポイントがあるので、ちびっこたちも一緒に楽しめます♪
からだを動かしてお酢を造るよ!
マイ味ぽんラベルが作れます!
伝統的な製法で造る地酒が旨いのです。
2024年12月に日本の「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に正式に登録されました。ここ愛知は日本酒の販売量が全国6位で現在40を超える酒蔵があり、大いに盛り上がっています。
常滑焼で知られる知多半島の西海岸で、昔ながらの伝統製法にこだわって造る澤田酒造(https://hakurou.com/)で酒造りを見学させていただきました。
蔵内はひんやりとして澄んだお酒の香りが漂います。
澤田酒造の伝統的な酒造りのこだわりは原料、製法、道具。今では使う蔵も少なくなった木の桶で米を蒸し上げる甑(こしき)はとても貴重なもので、酒造りの味を左右する要だそうです。また現在では吟醸造りにしか用いられなくなった「麹蓋」で全銘柄を仕込むのも澤田酒造ならでは。
蔵の2階で行われている製麴(せいぎく)の風景。
こちらは日本酒の母と呼ばれる酒母(しゅぼ)。甘酸っぱいいい香りです。
西海岸は伊吹おろしと呼ばれる伊吹山からの強い冷気がきます。お酒をじっくり醸成させるのに欠かせないと伺いました。
筆者好みで恐縮ですがおすすめをご紹介します!
やっぱり知多半島の地酒。海の幸との相性がいいですよね🐡
🌸「白老 知多の花露」白老初挑戦の3割5分磨き、オール愛知産の最高級純米大吟醸
🌸「豊醸」国内外のコンテスト受賞に輝く純米吟醸熟成酒
\こちらもチェック!/
https://kokojimo.jp/read/chitahantomiryokusyoukai_junmaiginjou-agedsake
🌸「白老梅」熟成古酒で造る江戸時代の製法で復刻した佐布里梅を使った梅酒
(https://hakurou.com/f/_hakuroubai)
酒蔵見学についてはこちらから申し込みが出来ます。
(https://hakurou.com/f/_tour)
見学後に試食にいただいた酒粕とレーズンを合えた酒粕レーズン。簡単に出来ておつまみにぴったりです♪
直売店&ギャラリー情報はこちらから
https://hakurou.com/archives/5680/
大豆と塩と水だけの醤油「たまり」が旨いんです。
澤田酒造から東へ移動して武豊町へ。武豊町は東海エリアを代表する「豆みそ」「たまり醤油」の名産地です。武豊港は明治時代大型船が接岸する国際貿易港だったこともあり、原材料の大豆や塩が手に入りやすい環境と相まって最盛期には50軒以上もの味噌・たまり蔵があったそうです。
その中の1軒、文政12(1829)年創業の丸又商店(http://www.marumata.com/)に伺いました。
大きな桶にみっちり大豆!
原料は大豆と塩、それと水。これだけを大きな杉桶に入れて、丸又商店ではふた夏越して仕込むと言います。味噌とたまりの違いは水分量。また、たまりの場合はその間「汲み掛け」といって木桶の水分を巡廻させる作業を定期的に行われるそうです。
汲み掛けで味わい深いたまり醤油が出来上がります。
筆者好みで恐縮ですがおすすめをご紹介します!
まずは卵かけごはんで!
「オーガニックたまり」小麦は全く使用していない有機JAS認証(認証機関:JASCERT)大豆100%のたまり
「万能調味料」地元民からも支持される旨味たっぷりの肉、魚に万能なたれ。すき焼き、焼き物におすすめです!
今回寄れなかったですが盛田味の館やまちの駅味の蔵たけとよもおすすめのスポット。
知多半島の醸造蔵をじっくりめぐってみると美味しさのルーツの発見がたくさんあります。
最近では個人ツアーの企画も出来る様になりました!
気になる方はこちらまでお問合せくださいませ!
鶴亀旅行株式会社(Crane and Turtle Travel Co,.Ltd)
090-8814-5612
https://turukameryokou.com/
\関連記事はこちら!/
醸造王国知多半島はじまりストーリー
https://kokojimo.jp/read/step2411feature1
\あいちの醸造の情報はこちらもチェック!/
あいち発酵食めぐり
https://hakko-aichi.jp/